使いやすさというのにはレベルがあります。
そしてそれをお客様自身だけでは判断付かないところに、マイホーム計画の難しさがあったりします。
特に注文住宅の場合は、それらを間取りで提案され、打ち合わせを重ねていくことになります。
間取で提案されると、ついつい平面で捉えてしまいますが、生活するのは当然立体の中。
平面だけでは分からないものがあり、そしてお客様にはそれを容易にイメージすることは難しく、それが出来た後の満足や不満足に現れます。
ちなみに、使いやすさというのは、
使えない<使いにくい<使えないことはない<使える<使いやすい
という段階で良くなっていきます。
設計士が提案する中に、使えないことはないとか、使えるの範囲のものをよく見ます。もちろん使いやすいにまで昇華しているものもありますが、違うところに優先度を置いている提案も目にします。
ちょっと変えるだけで、使いやすいのレベルになったりするものもありますし、中には、実際に生活してモノが入ると、使いにくいのレベルに陥るなというものもあります。
デザインだけで捉えると、見落としてしまうものもあるのです。
デザインも当然大切でしょうが、家はずっと外から眺めるものではなく、中で生活していくものだからこそ、使いやすさに関することも考え抜く必要があり、設計者の言う「十分」というモノが、どのレベルのものなのかをお客様にはっきりしておく必要があると感じます。
洗練されたデザインの中に、それを重視するがあまり使いにくさが見え隠れする間取りを見ると、残念さを感じてしまいます。
それをちゃんとメリットデメリットとして伝えていけるのも、やはりマイホームプロデューサーとしての役割だと考えています。
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