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選択肢とお金

 マイホームの計画は、殆どの方にとって初めてなので、どういう選択肢があるかが分かりません。
 選択肢さえあれば選べるでしょうが、目の前にそれがないと選びようがないわけです。

 住宅会社や外構業者からの提案で、本当にちゃんとした選択肢を提案したのだろうかと感じることがあります。
 なんでこういう提案になっているんだろう。
 これはご自身で選んでいるのだろうか、と。

 確かにそれを変更すると、コストは上がるのかもしれません。
 しかしそのことに納得し、必要な金額なのだとしたら、それはちゃんと価値がある投資になりますし、逆に知らずにそれが出来上がってしまい、後からそのことを知ったとしたら、それらはやはり不満の種になります。

 選ぶのはお客様です。
 お金を出すのもお客様です。
 だからこそプロの側は、お客様自身がそれらに対して、どこにどうお金を出していくのか、そういう価値ある選択ができるように、どういうメリットやデメリットがあるのかということを、分かりやすく、そして将来のリスクも含めて、伝えていく必要があるわけです。

 それもせずに、業者側の勝手な価値観で、少しのコストを落とさんがために、選択肢を与えることなく普通そうしないものがつく。

 

 例えば限りある敷地のギリギリを使うために使われる機能門柱が、広い敷地にポツンと立っている。
 あまりコストを掛けなくてももっと見栄え良くできるのに……。


 そう思うと、本当に数々の選択肢の中からお客様自身がこれを選んだのかなと、勝手な心配をしてしまうのです。


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