マンションから戸建てとか、戸建てからマンションへなど、住み替えの計画をされる方の相談が良くあります。
売却が絡む時は色々と注意点がありますが、その中でも税金面で気を付けるポイントを紹介します。
今の住まいを売却する時に、利益が発生した場合、譲渡所得税という税金がかかります。
売却費-取得費-必要経費=売却益
取得費がはっきりしない場合は、売却費の5%が取得費という計算になります。
取得費は最初の購入にかかった費用から、減価償却分を差し引きます。
この売却により、利益ではなく損失が発生した場合は何の心配を要りません。
利益が発生した場合だけ、気を付ける必要があります。
長期譲渡所得税は、利益が出た額の20.315%。
1000万の売却益が出たら、2,031,500円になります。
住んでいた家を売却した場合、条件が合えば、3000万特別控除といって、利益の額から3000万までは税金がかからない制度があるので、これを利用するのも一つです。
ここで注意点があります。
住み替えの家でも住宅ローンを組む場合、住宅ローン減税を利用すると思いますが、この住宅ローン減税と3000万控除、どちらかの選択なのです。
つまり住宅ローン減税を使いたいのであれば、3000万特別控除は使えない。
どちらかを選ばなければならないということです。
それを知らずに、譲渡所得税で大きな出費があったという方もいます。
住宅会社や不動産会社の担当は、税金のプロではないので、間違って伝えていることもあり得ます。
やはり税理士さんなど、税金のプロに確認しながら進めていきたいものです。